SINFONAIR CD-R
NEW PRODUCTIONS
on May 06, 2008
CDR-YSHD-369A/B-00
(48'22 + 63'49)
Osaka Philharmonic Orchestra
EIJI OUE
2008.2.14 The Symphony Hall, Osaka
Airchecked from NHK-BS on 2008.4.18 by VHS+PCM
故朝比奈隆先生の生誕100年となった今年(2008年)は、
同じ生誕100年記念年の故カラヤン先生のオーラの影に隠れてしまって全く盛り上がらないでいるのだが、
朝比奈先生の手兵だった大阪フィルハーモニーは大植英次と共に
朝比奈先生に優るとも劣らない個性的な名演奏を重ねているようだ。
小曽根 真が弾くガーシュインの「ラプソディ・イン・ブルー」のジャズ的アドリブが追加されたソロパートの面白いこと!
恥ずかしながら・・お名前さえ知らぬままのことだったのだが、その筋では結構有名な方らしい。
大阪フィルハーモニーもクラシックのオーケストラらしからぬ音で対抗しているところなんぞ・・ 実に微笑ましい限りだ。
大植さんも・・米国ミネソタ管弦楽団の音楽監督として活躍されていた頃のアメリカンな感覚が活きているのかもしれない。
いやはや・・この録音は、NHK音楽祭に登場してN響と共演した小澤征爾&マーカス・ロバーツ・トリオの
同じガーシュインのピアノ協奏曲へ調と共に”クラシック”でスイングできる貴重な音盤となりそうだ。
そして・・幻想交響曲。
このような素晴らしい演奏と録音をゲットすれば・・
もう市販のCDなど購入する必要が無いじゃん!?・・とまで思わしめるような優れものだ。
フレージングに一種独特な個性的表現が随所で聴かれ・・決して正統的な演奏ではないのだが・・
「幻想交響曲」の曲想にハマッた絶妙な雰囲気が漂う。
これと対極的なのが・・小澤さんの表現だ。
昨年のサイトウ・キネンで演奏された同曲など・・極めてオーソドックスな演奏だった。
オーケストラが極めて上手いので・・そのサウンドなど眩いばかりの煌きで聴く者を魅了する。
しかしながら・・なぜか?・・・聴いた後に引くものがなにも無いのだ。。
大植&大阪フィルの演奏はといえば・・・
粗削りのド迫力サウンドのせいもあってか・・・大植さんの独特なフレージングと共に・・
毒気を撒き散らしながら最後の和音をバクハツさせた。
「幻想交響曲」は悪夢のシンフォニーなのだ。
決して「流麗」な演奏であってはならないし、
そしてまた・・決して「華麗」な音であってはならないのだ。
CDR-YSHD-370A/B-00
(39'34 + 44'39)
Kansai Philharmonic Orchestra
TAIJIRO IIMORI
2007.11.28 The Symphony Hall, Osaka
Airchecked from NHK-BS on 2008.5.2 by VHS+PCM
昨年の11月に行われた関西フィル第198回定期演奏会は歴史的なコンサートとなったようだ。
メインプログラムには限りなく誰も知らない大澤壽人の交響曲が据えられた。
NAXOSレーベルの日本人作曲家シリーズで既にリリース済とはいえ
その認知度などあってないようなもんじゃないか・・とさえ推測するのだ。
ネットで色々と調べる中に・・どうやら「皇紀2600年奉祝」との絡みで作曲されたようだ。
ほとんど「ニッポン」を感じさせないハイカラチックな楽想の中にも
チラリチラリと日本音階のような短いフレーズが聴こえてくるのだが
それらが全く纏まらないで・・大きなうねりの中で喘ぎ巻くっているかのような様相も垣間見えたり、
大活躍するティンパニの怒涛の乱打には来るべき大戦の予兆さえ感たりする。
一回聴いたきりではつかみどころのない曲想なのだが
ティンパニ好きにはたまらない魅力満載の楽曲ではある。
そして・・NHKの見事な収録によって・・・そのド迫力たるや・・これまたたまらない!
オーボエ協奏曲のソロを吹いたチョー・ウン・ヨンさんは
韓国のソウル大学音楽学校(音楽学部のことか?)の2年生とのこと。
昨年の軽井沢国際オーボエコンクールで入賞した才女だ。
N響の女神しょこたんの強敵現る!・・ってことかどうかは分からないものの、
韓国の楽団から引く手数多になることは確実だろう。
NHKのサポートマイクは、オーボエのキーのメカ音を結構拾ったのだが
生演奏でもステージに近い席ではこんな風に聴こえるのだから仕方ないかも。。
地元で聴いたシェレンベルガーさん(当時ベルリン・フィル主席オーボエ)も
ステージから2列目中央ではキーのカチャカチャ音が結構聴こえていた。
そんなこんなで、「牧神の午後・・」の素晴らしいフルートソロが話題から飛んでしまったことは
極めて残念なプログラミングともいえよう。。
CDR-YSHD-371A/B-00
(53'25 + 41'28)
NHK Symphony Orchestra
ALAN GILBERT
2007.12.7 NHK Hall, Tokyo
Airchecked from NHK-BS on 2008.4.25 by VHS+PCM
ピアノ協奏曲第4番のジャケットのダイヤモンドは
ベートーヴェンの遺髪(の炭素)から作られた0.56カラットの人造ダイヤらしい。
昨年の9月に100万ドルの開始価格でオークションにかけられたという。
>それは全て、社会的に恵まれない立場にある方へ人間的な尊厳を取り戻すための資金として100%使用されるようになる。
とのことらしいのだが、「人間的な尊厳を取り戻すための資金」とはどういったことなのだろうか?・・
小生など・・できれば頭のてっぺんの再生に資金を借り受けたいのだが。。(笑)
ベートーヴェンが「不滅の恋人」への愛情を凝縮させたかのような曲想を持つ第4ピアノ協奏曲。
楽聖ベートーヴェンではなく・・一人のニンゲンとして切実な情感を漂わせる希な作品だ。
ダイヤモンドなど手軽に買えない貧民世界に喘ぐ我凡人にとって
いざ・・眼前の女神が現われたる時には何をもって代えることができようか。。
>>この金色に輝くダイヤモンドは・・あなたが投げ込んだものですか?
いや・・アッシの献上したものは・・アッシの髪の毛から作ったダイヤでやして・・
もっともっとピッカピッカに黒光りがしておりやんす。
>>あなたは大嘘つきです。あなたの頭はピッカピッカではありませんか?・・ほな・・さいなら!
女神さまぁ〜〜〜。。
てなことにならぬように・・なんとかせねば!・・・とはいうものの・・
すでに手遅れかも。。^^;
さて、来年(2009年)の秋からニューヨーク・フィルハーモニックの音楽監督となるギルバートさん。
古典対抗配置にこだわっておられるようで
普段のN響とは少し変わったサウンドで聴こえるところが面白い。
NYPの定期会員も、来年からはこういった弦楽器の配置が常となる訳で・・
楽しみにしている方々が多かろうと思う。
マルティヌーがチェコからアメリカへ渡って1945年11月に初演された交響曲。
チェコの作曲家なのだが、41歳でパリジェンヌと結婚してパリに居住し、
ナチスの侵攻の煽りを受けてチェコに帰らずに50歳(1940年)で渡米したとのこと。
交響曲第4番は、大戦の終結の喜びをもって作曲されたらしいのだが
そういった感情が直接的に聴こえてこないのは・・
単純に喜べない破壊の限りを尽くした負の遺産を感じ取ってのことだったのだろうか?
大澤壽人の交響曲ほどではないが・・ここでもティンパニが大活躍する。
これもまた、ティンパニ好きにはたまらない曲だ。
大阪での収録と共に、素晴らしいサウンドが堪能できることを悦びたい。
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