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Review
No.011 for Concert
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2006.02.04 16:10 Aichi
Arts Center - Concert Hall, Nagoya |
| Nagoya
Philharmonic Orchestra - Ken-ichiro Kobayashi |
| KOBAKEN
Special - My Favorite No.3 - Saint-Saëns |
| アーティスト: |
小林研一郎指揮 名古屋フィルハーモニー交響楽団 磯絵里子(Vn) 松居直美(Org) |
| 演奏会場: |
愛知県芸術劇場 コンサートホール |
| プログラム前半: |
サン・サーンス作曲 ヴァイオリン協奏曲第3番ロ短調 op.61 |
| プログラム後半: |
サン・サーンス作曲 交響曲第3番ハ短調 op.78 「オルガン付」 |
| アンコール曲: |
マスカーニ作曲 歌劇「カヴァレリア・ルスティカーナ」より 交響的間奏曲 |
| サン・サーンス作曲 交響曲第3番ハ短調 op.78 「オルガン付」〜フィナーレ・コーダ |
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<プレトークは必要?>
名古屋フィルハーモニー交響楽団・コバケンスペシャルのマイフェイヴァリット・ナンバーシリーズ3はサン・サーンスの3番の番号を持つヴァイオリン協奏曲と交響曲が取りあげられました。座席は3階2列目真ん中で、ステージ上のオーケストラの様子がよ〜く分かります。土曜日夕方4時過ぎからの開演、コバケンさんの十八番、サン・サーンス3番が演奏されるということで満席でした。演奏前の16時から10分ほどコバケンさんのプレトークがあり、自らピアノで旋律を弾きながら、交響曲のフレーズについて解説。プレトークは不要との考え方もありますが、この交響曲で初めに出てくる主題と後からの主題との関係がピアノの弾き語りによってよく分かり、スコアが読めない者にとってはありがたく、聴き方が広がった気がします。
<彩りと味わいには不足したヴァイオリン独奏>
前半の曲はヴァイオリン協奏曲第3番で長身の女性ヴァイオリニスト、礒絵里子が独奏者で登場。この曲はヴァイオリン協奏曲の中では有名な方ですが、実際の演奏で聴く機会は少ないように思います。ヴァイオリニストで作曲家のサラサーテの頼みにより作曲、献呈されたもので、ロマンチックな味わいとヴィルティオーゾの性格を併せ持ち、ヴァイオリニストの音色と技巧がいちばんの聴きどころとなっています。第1楽章はいきなりヴァイオリンの独奏で始まり、エネルギッシュな第1主題と瞑想的で夢見るような第2主題が交互に現われ、盛り上がって行きます。第2楽章は舟歌で甘美な調べがヴァイオリンで演奏され優雅な気持ちになります。オーケストラではオーボエが細めの素朴な音を出していたのが印象に残りました。第3楽章はロンド主題がヴァイオリンによって強く奏され、サン・サーンスの魅力的な旋律に溢れたフィナーレとなります。主役の独奏ヴァイオリンは鮮やかな技巧を披露して聴衆の喝采を浴びていました。ただこの曲の特徴であるヴァイオリンの彩、味わいといったものが今ひとつ感じられない点は残念でした。経験、年輪を重ねないとなかなか難しいことではあります‥。オーケストラにはもう少し洗練された響きがあったらなあと思うのは、ないものねだりでしょうか。

<大興奮の第3交響曲>
後半のプログラムはお目当ての3番の交響曲です。1998年7月に同じコンビによる東京公演(サントリーホール)のメインプログラムとして取り上げられ、そのライブはCD(G.face)にもなっています。オーケストラは3管編成で、正面オルガンの前には松居直美が座り演奏が始まりました。第1楽章第1部は、弦楽器の伴奏に乗って木管が主題を奏で、金管が彩りを与えていますが、名フィルはコバケンさんのタクトの下、力のこもった充実した演奏を繰り広げました。第2部は通常の緩徐楽章に当たるところですが、オルガンの音を背景に弦楽器、続いて木管楽器が引継ぎ、夢想的な雰囲気に溢れています。大好きなところで、この日の演奏も魅せられました。第2楽章第1部は弦楽器の力強いスケルツォではコバケンさんの力の入った唸り声が響いていましたが、チェロ奏者が顔を真っ赤にして一生懸命弾いているのが大変印象的でした。そして第2部はオルガンが壮麗に鳴り響いてクライマックスを形づくりますが、オーケストラとパイプオルガンが奏でる音の饗宴には完全に圧倒されました。
<アンコールはともにパイプオルガン付き>
アンコールは「カヴァレリア・ルスティカーナ」間奏曲で、コバケンさんは、サンサーンス3番の交響曲で加わったピアノでハープの代わりをさせてもらう旨の断わりを入れて演奏されました。パイプオルガンが入るところで、結構大きな音で鳴ったのにはびっくり。もう少し控え目の音量の方がこの曲に相応しいと思うのですが‥。そうは言っても、パイプオルガン付きの「カヴァレリア・ルスティカーナ」間奏曲はなかなか聴けるものではありません。アンコールは他に用意していないとのことから、サン・サーンスの交響曲第3番第2楽章コーダの部分が再度演奏されて大円段となりました。
(2006.02.14 UP) |
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