素晴らしきかな!・・我が夢の殿堂

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クラシック ささ木ホール コンサートスケジュール2008年後半PDF




このページは、小生が感じた「ささ木ホール」のありのままをご紹介するために設けました。

ありのまま・・ですので、お世辞は申しません。

もちろん、「ありのまま」は小生の価値観に基づきます。

月に一度・・或いは隔月程度のペースでしかお邪魔できませんが、

出かける度に感じたことを記しておこうか・・と思っております。


記事の中の小さな写真は、画像をクリックすると大きな画像が別窓で現れます。

なお、写真等の掲載は、ささ木ホール主宰者 佐々木照治氏の許可をいただいております。


2008.02.29/2008.03.16

ウェブサイト「シンフォネア」管理人


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2008.06.01 行って来ました・・ささ木ホールの「ピアノ五重奏」ライブコンサート
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2008.05.10 行って来ました・・ささ木ホールの「カラヤン生誕100年記念」CDコンサート  
2008.03.16 聴いてきました・・ささ木ホールでのシンフォネアCD-Rタナボタ試聴  
2008.03.09 行って来ました!・・ささ木ホールのCDコンサート  


ささ木ホール・・・素晴らしきかな!・・我が夢の殿堂






ある日ある時、ひょんなことから「ささ木ホール」の存在を知った。

個人の住宅にコンサートホールがあるというのだ。

生演奏はもちろんのこと、CDを使った音楽鑑賞会も定期的にあるらしい。



興味津々のムシがムズムズと動き出し、翌日の朝にはもう電話をかけてしまっていた。

その日の午後には早速にもホール主宰者の佐々木照治氏をお訪ねしたのだが、

お風邪を召された中にもホール内を全てご案内いただけたことに先ずは感謝せねばなるまい。



拙宅からクルマで30数分走った住宅地の一角に「ささ木ホール」があった。

小ぶりな空間ながら・・なんと!・・2階席まである。

当然にして・・演目はピアノソロを中心として、室内楽までだ。



2階席よりの眺め。



12畳相当(約20u)のステージとほぼ同じ広さの客席(40席)

最大高9Mの高さを持つ傾斜天井。

多分・・ウィーン楽友協会大ホールと同じようなフローリング床構造。

空調を含めて、ほぼ完璧な防音/遮音構造。

反響可変壁(反射と吸音)の採用。

照明と音響の集中コントロール装置(調整卓)の完備。



ホールロビーに付属して給湯調理室と男女別独立トイレの完備。

給湯調理室は喫茶店の営業ができる保健所の許可もとっているとのこと。

ロビーはギャラリーとしても使える造りとなっており、

色々と絵画が展示されていて極めてゴージャスな雰囲気だ。

当然にして演奏者控え室(2階)もある。



ステージより見た2階席



2階への階段がまた独特な造り。

1階から踊り場までが蹴上がり13cm、そこから2階席のフロアまでが12cmとのこと。

2階へは靴を脱いで全面カーペット敷の階段を上るのだ。

こんなにも体に(足腰に)優しい緩やかな階段は初めて拝見した。

主宰者佐々木氏の極めつけのこだわり部分なのかもしれない。

もっとも、2階へ上がれるのは、

多分(うっかりとお聞きするのを・・)、1階が満席になった場合にほんの僅かなお客と、

控え室への出入りのある生演奏の場合の演奏者のみ。

主宰者佐々木氏は催しもの全てに2階席の隅にある音響と照明の集中調整卓横に陣取られる。

今ではご高齢になられた佐々木氏だが、

結果的には計画当初の特別な意図がピタリとはまっているといえよう。



ステージより見た1階席



見学だけさせていただくつもりだったのだが、

ハナシに花が咲いて(笑)大幅に時間を過ごしてしまった。

そんな中で、佐々木氏の「コンサートホール」へのこだわりが妙に印象に残った。

そう、・・ここは紛れも無くパブリックスペースなのだ。

個人の趣味の延長でプライベートなリスニングルームにお客を呼ぶとか・・

音楽を聴きながら語り合うといった社交の場(サロン)などではないのだ。

あくまでも・・目的は「音楽を聴く」ための本格的な施設。

ホールの大小問わず・・例えば電気文化会館のコンサートホールと何ら変わりないのだ。



あそこで聴くピアノの響きは極めて喧しい感じがしますよね・・

みたいな意見の一致があったりして、

そしてまた・・小さな空間で大きな音を出すときの「音響飽和」の危険性にまで話が及んだ。

700席の小ぶりなホールを本拠とする仙台フィルハーモニーの悩みの種でもあるハナシだ。

アシュケナージがN響とウィーン楽友協会で演奏する際に

NHKのインタビューの中で語ったことでもある。

いかに「音響飽和」させないように演奏するか・・というのが難題だったらしい。



ささ木ホールのステージに上がる演奏者も、

佐々木氏曰く・・上手い人ほどこの課題(コツ)を呑み込んで演奏するらしい。

演奏者の技量と楽器の発音(音色と音量)、そしてホールの音響特性が三位一体となった時、

聴衆は魂をも震わされ・・感動の境地へと誘われるのかもしれない。



傾斜天井の折れ目が最大高9M



ハナシはCDによる音楽鑑賞会へと進んだ。

せっかくのホールなので、音楽ソフトによる「コンサート」もあっていいハズ。

最近の住宅事情では、特に大編成管弦楽の醍醐味を本格的に味わうことが極めて困難だ。

ヘッドフォンによるリスニングは・・相応な音圧を感じてもやはり何かが違う。。

そう・・体で感じるものが無いのだ。

そしてまた、音が空気を揺すりつつ耳に伝わる自然な雰囲気に欠ける。

モニターすることと、リスニングすることの大いなる違いなのかもしれない。

何れも「音楽を聴く」ことには変わりないのだが、

ヘッドフォンでは・・どうも重箱の隅を突付くような聴き方を余儀なくされてしまうようだ。


そんなことから、ささ木ホールでのオーディオによるコンサートには興味深々となった。



その昔・・小出レコードのご主人の企画による「レコードコンサート」があった。

確か・・区役所のホールでLPレコードをこれ見よがしの音量で再生しておられたような。。

オーディオスピーカーも結構大型のものだった。

一度聴きに出かけたのだが、耳を劈(つんざ)くような余りの音量にぶっ魂消て

二度と足を運ぶことはなかった。




ささ木ホールでのオーディオコンサートがどんな雰囲気で味わうことができるのか??

暗騒音のほとんどない静寂な空間に漂う音楽の調べ。。

音色、音調、音量がツボにはまった時・・どんな感激が襲ってくるのか・・

楽曲(作曲者)の求めるダイナミクスが表現しきれるのか??

残響のほとんど無い再生空間に

2chステレオに封じ込められた録音現場のホールトーンが活きるのか??

プログラムによっては明暗が分かれることにもなりそうな予感。



ピアノの上部にある1対の黒い箱がオーディオスピーカー



しかしながら、「コンサートホール」でCDの音を聴ける機会など

多分・・世界中探してもここしかないだろう。



CDコンサートのプログラムは順次お客が企画しているとのこと。

是非一度企画参加してほしい・・とお願いをされてしまった。

いやはや・・光栄至極なり。

この上は、先ずはどんなサウンドで聴けるのか?・・確かめねばならぬ。

近々お邪魔することにしよう。




恐れ多くもコーヒーとクッキーをご馳走になりながら

佐々木氏の好好爺とした笑顔が本当に眩しかった。

我が人生においても肖りたいものだ。



2008.2.29



♪♪♪




2008.03.09
CD Concert
Stravinsky: The Rite of Spring / Le sacre du Printemps
Cleaveland Orchestra/ Riccardo Chailly
Decca/London POCL-9506(ARTON-CD)
Dvorak: Symphony No.9 in E minor op.95 "From the New World"
Czech Philharmonic Orchestra/ Václav Neumann
DENON COCO-75507(PCM)

行って来ました!・・ささ木ホールのCDコンサート

CDコンサートの開演時刻午後2時には、あの高橋Qちゃんが先頭集団から大幅に遅れながらも力走を続けていたのだが、嬉しい限りの特別な事情によりマラソン中継を聞かずにホールへと向かっていたために、Qちゃん・・今頃はトップ集団から抜け出したかいな?・・みたいな想像をしつつも・・ポカポカ陽気のせいなのか?・・頭のメモリー回路が誤動作をしてか?・・どうか??・・道を間違えて開始時刻より20分も遅れて到着。案の定・・「春の祭典」の演奏も第2部真っ只中になっていた。本物の演奏会ならば、ホール内には入れてもらえないところなのだが、ご厚意あって、静かに(こっそりと)・・末席へ忍び込ませてもらえたことを感謝せねばなるまい。曲名だけは知っていたものの・・誰の指揮で、どこのオーケストラの演奏なのかを全く知らなかったので、このプログラムの流れ(CDのカップリング)から推察すれば・・・コバケン&日本フィルのエクストン(江崎氏)が録ったライブ録音盤しかないハズ!・・との思い込みがあったのだが、なんと、このCDを選定された趣旨は別なところにあって、見事に予想が外れてしまった。。

プランニングをされたS氏によれば、「春の祭典」のCDは、かつて高音質CD素材として話題になった「アートン」のCD。「新世界から」のCDは、最初に発売されたデジタル(PCM)録音盤・・というところからのご紹介だったようだ。S氏自らCDの演奏の前後に簡単なアナウンス(解説)を入れられ、終演後のアナウンスの後に拍手を送る・・という流れだ。生の演奏会と違って、音楽ソフトによる再生コンサートは、どんなに白熱したコーダが終っても・・シ〜〜〜ン・・・としてしまって極端に言えば「シラケドリ」が舞うことになるのだが、終演後のアナウンスの後に、一応拍手を送るチャンスがあった・・ということは、感激した気持ちにケジメをつける意味でも素晴らしいことだ。本当は、演奏が終った時にでも、生のコンサート同様に(素直に)拍手をしたい気分になるのだが、今日のところは自分自身・・「場」の雰囲気に少々遠慮があったのかもしれない。

さて、肝心のオーディオ経由のサウンドなのだが、これが意外にもド迫力な音で結構堪能できたのだ。ステージ奥の上側に壁掛セットされている(見かけ)けっこう小ぶりなスピーカーなのだが、コントラバスの胴鳴りからバスドラムのインパクト、ティンパニの叩き込みなど・・・ホールの床を伝わって腹に響くほどのエネルギーがある。音調は、多少・・中音域が強調された感じがするし、サウンドステージは、スピーカーの位置と向きが災いしてか、コンサートホールの2階バルコニーで演奏するオーケストラを肩幅の範囲に収まるステレオ感覚でもってステージの位置で見上げながら聴くような感じがして、ヘッドフォンで聴くときの音場感(頭の上で鳴っているような・・?)を思い出したりしたのだが、慣れてくるに従って・・ 音楽の中にドップリと入り込んでいけたのは幸いだった。一番驚いたのは、やはり・・想像していた通り・・CDの中に入っているホールトーンの聴こえ方だ。本格的なコンサートホール(暗騒音の無い静寂な空間)で聴くCDのサウンドは、録音された音の100%が聴けるのだ。

一般家庭で回っているエアコンその他のファンの音は、結構「静か」と思っていても・・その実30〜40dB程度の暗騒音として音楽の底辺で蠢いている。。音圧90dB+αの生演奏並みの音量で再生しても、聴感上のピュアダイナミックレンジは60dB+α程しかないのだ。そして・・その暗騒音の中に、ホールトーン(残響)の半分以上は隠れてしまうのだ。ささ木ホールで聴く音楽は、これが100%聴こえてくるのだから、これこそが、ささ木ホールでCDを聴く醍醐味ともいえよう。(・・・と勝手ながら思った次第。)10数名の「聴衆」が休憩時間にロビーに出て香り高い本格的ドリップコーヒーを味わいながら色々な音楽談議に花が咲く雰囲気もまた格別なもので、極めて贅沢な時間を過ごさせていただけたことに感激しつつホールを後にした。ホール主宰佐々木さん、そして、プランナーのSさん、ありがとうございました。

2008.03.09 UP



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2008.03.16
Private
Marcus Roberts Trio/ NHK Symphony Orchestra/ Seiji Ozawa
NHK Music Festival 2005
SINFONAIR CD-R (CDR-YSHD-244A/B-00 P:2006 Private)
Beethoven: Symphony No.5 in C minor op.67
Gershwin: Piano Concerto in F (Arr. by Marcus Roberts)

Akira Senju: Symphonic Poem (premier)

聴いてきました・・ささ木ホールでのシンフォネアCD-Rタナボタ試聴

過日に依頼をされた2008年後期(7月以降)のCDコンサートのプログラムを決めるのに何週間もの間思案を重ねて、ついに「これだぁ!」と決めた音盤をパッケージングを含めてもう一組制作し、急に思い立って日曜の夕刻、ささ木ホールへお届けに参上した。お届けするだけで帰るつもりだったのだが、佐々木氏のご要望で「ご一緒に試聴したいが時間ありますか?」・・とのことだったので、お言葉に甘えてチャッカリと同席させていただくことに。。「今日は誰もいないので、2階で一緒に聴きましょう・・」・・ということで、初めて2階席で拝聴する機会を得た。シ〜〜〜ン・・とした静寂な空間にガーシュインのピアノ協奏曲の解説をする小澤さんの声が響く。3人のジャズメンたちが小澤さんの指示で個別に試奏する音・・・特にウッドベースの低音は既に腹に響くほどのエネルギー豊かな音だ。問題はドラムス。。ハイハットはともかくも、太鼓がスカッと抜けないのだ。ピアノはまずまず。。そして、本演奏へと突入。N響のティンパニとバスドラムがモコモコして我が耳を疑う。実は、その日の午前中、複製した音盤を我が陣地で全て聴いていた。CD-R盤であるが故に、再生中に粗相があってはならないのだ。マスターディスクからのデジタルコピー中に、万一何らかの原因で音(デジタル信号)の欠落を生じる可能性も無きにしに有らず。従って、全ての音を再生確認することは必要不可欠な作業ともなる。そして、この音盤の音質が、「コンサート」として聴くに耐えるものかどうか?・・業務用スペアナによる物理的な特性を含めて、聴感上のバランス(の良し悪し)を最終判断するわけだ。。納得するだけの内容でなければ、自作CD(R)なんぞ・・恥ずかしくて持参できるわけがない。

NHK音楽祭2005での「小澤征爾指揮NHK交響楽団演奏会」へ時空を遡ってご招待させていただく・・というコンセプトなので、NHKのBS2でオンエアされた音源そのまま無編集で収録(マスタリング)してあるのだが、なにせ・・「こどものためのプログラム」といったサブタイトル付きの演奏会であるからして、コンサートでの拍手のマナーもへったくりもない聴衆が大勢居たに違いない。ベートーヴェンの「運命」は、第1楽章の後、さらに第2楽章の後にも拍手が乱入する。もちろん、ガーシュインのピアノ協奏曲などは、第1楽章が終った後には、全曲が終ったかのような拍手が結構な時間続くことになる。。しかしながら・・これが本物の「LIVE RECORDING」なのだ。当日の「ありのまま」のドキュメントでなければ、時空を遡って聴きに行くだけの価値などおまへんがな・・との勝手な価値観でもある。そして、「ありのまま」であるが故に・・十人十色の感想が活きて・・・「良かったァ!」・・とか、「今一つだわなぁ」・・とか、さらには・・「なんじゃ!これは!?!」・・といったピンからキリまでの本音の語らいを交えることができるのではないか?・・と考えたわけでもある。早い話・・ハナシの種が極めて豊富な音源なのだ。先ずは、小澤さんがN響を振る!・・ってこと自体が極めて珍しいことだ。「こどものための・・・」といったコンセプトの演奏会のプログラム・・ってのも大いに語り合える話題だ。ジャズとクラシックのオーケストラとのコラボレーションにしても・・そして・・・何よりも、楽章間の拍手の乱入に邪魔されながらも・・結構な名演奏となったベートーヴェンの第5交響曲(小澤さんの指揮は極めてオーソドックスではあるものの・・N響の音の出方が半端じゃない!・・などと・・これもまた勝手に感激しちゃっているのだが ^^;)を初心に帰って聴けること。さらには、「日本交響詩」なる民謡メドレー!。ハッキリ言って・・「駄作」と思う。。しかしながら、「駄作」なのに妙に感激できちゃったりするのだ。「NHK放送80年記念委嘱作品」がこの演奏会で初演されたのだ。しかも、小澤さんの指揮で!。古典名曲のバイブルたる「運命」から始まり、即興的自由展開を含むジャズ演奏との白熱のコンツェルトへと渡り、最後にニッポンの民謡メドレーへ帰結する音楽の旅。ドイツからアメリカへ渡って・・帰国の飛行機から富士山を見るような感覚となって、これはこれで結構粋なプログラムじゃないか・・などと思っていたのだが。。

ガーシュインだけのハズの試聴だったのだが、「運命」も聴きたい・・とのご要望にお付き合いすることになり、結局2枚のCD(R)を全て聴き通してしまった。「運命」の出だしの「ジャジャジャジャ〜〜〜ン」が、ささ木ホールの空気を揺すった。正直・・意外にも・・これは素晴らしい響きだった。しかしながら・・聴き進むに従って・・やはり何か中低音域がモコモコすることが気になって音楽にのめり込めない。ガーシュインのように、打楽器がスコ〜ンと抜けないもどかしさに比べればまだまだ救われるのだが、ティンパニやコントラバスの音域が過大に膨らんでいるように聴こえる。実のところ、原因は一見にして判っている。スピーカの軸がステージへ向いているのだから、2階席の「耳」には、高音域のフラットエリアから大いに外れた(レヴェルダウンした)ところで聴こえているわけで、相対的に低音域が誇張されたバランスで響くことになるのだ。スピーカというものは、無指向性でもない限り、音的性能が保証されている前面放射範囲がある。そのギャランティされた範囲内でスピーカーからの直接音が耳に入らなければ(スピーカーの音的な癖は棚に上げても)音源の音とは全く違ったバランスで聴こえる・・ということになるのだ。スピーカのセッティングほど難しいことはないのだが、先ずは理屈にシッカリとかなったセッティングをすればいいだけのことだ。CDの演奏装置一式が2階席にある以上、常識的に2階席でも音源のバランスにできるだけ近いサウンドで聴こえたらいいのに・・・と思ってしまったのだが、試聴が終って贅沢にもコーヒーをご馳走になりながらチラリと伺ってみたところ、基本的な音決め(音質調整と音量の決定)はご自身でなさっているとのことだった。CDコンサートで使用するオーディオシステムは、ヤマハのPAシステムなので、ミキサーには大出力のパワーアンプ(多分200〜300W/ch)やイコライザー(高・中・低の3ポジ独立調整)、そしてデジタルエコーを含むエフェクターまで付いている。従って、ピュアオーディオ用のシステムとは少し趣が異なり、PAシステムの主目的は大きな空間での大音量再生に耐えられる設計になっているハズだ。このシステムについて、文句を言うような立場には全く無いことくらい解っている。しかしながら、このシステムを取り付けたヤマハ関連の電気屋さん(多分?)には、スピーカの取り付け角度をなぜこうまで内側下向きに振ったのか・・・一度是非聞いてみたい。本格的コンサートホールである「ささ木ホール」のPAシステム取り付け工事ならば、せめて・・音響テスト用CDと周波数測定用マイク及び業務用スペクトルアナライザー持参で1階と2階の各々客席位置での再生音響のチェックまでしたのかどうか??・・ということを。。

さて、肝心の小生の企画CDコンサートの内容なのだが、・・・残念ながら佐々木氏のご意向に添わなかったようだ。先ず第1に、「運命」は・・「ささ木ホール」のCDコンサートを聴きにくる方々にはもう飽き飽きした楽曲である・・ということらしい。「田園」や・・そして「第九」さえも・・そういった傾向があるという。小生のベートーヴェンの交響曲(例え第5番や第6番であってさえも)に対する気持ちとの大いなる乖離を感じた瞬間でもあったのだが、「ささ木ホール」でのCDコンサートである以上、佐々木氏のご意向は尊重せねばなるまい。「運命」を・・何か他のCDによる「ベートーヴェンのピアノ協奏曲」に差し替えたらどうか?・・とのご助言を賜ったのだが、そもそも・・楽曲単位での企画ではないので返答に困ってしまった。。^^; また、3曲目の「日本交響詩(・・実質的には単純な民謡メドレーなのだが)」がお気に召さなかったようで、メドレーの2〜3曲目でフェイドアウトをして・・「まぁ・・こんなような曲ですが・・・といった程度に紹介されたらどうか?」とのご助言も承った。ガーシュインのピアノ協奏曲は面白い!・・とのご感想をいただけたのが幸いだったが、ここから「民謡メドレー」への演奏の流れ自体にも大いに首を傾げられていた。佐々木氏のご意見は確かに一理あるのだ。実のところ、小生もそう思っている一人なのだ。いくらなんでも・・ガーシュインの後に、続けて「民謡のメドレー」はおまへんやろ!・・と思うことは至極当然なのだ。しかし・・・これは紛れも無く小澤さんが企画と指揮をした「歴史的(!?)」なN響特別演奏会の全貌だ。ここからガーシュインのピアノ協奏曲だけを抜き出しても・・小生の中ではシンフォネアCD(R)を演奏する意義が全く見出せないのだ。残念至極なれど・・・この企画を白紙撤回して、全く別のプランを作ろうと思う。マニアックな方々の集まり・・という前提で・・・もはやこうなれば・・ラウタヴァーラにご登場願うしかないのか・・・とさえ思っている。幸いにして、HMVのサイトでポチッてしまったセルゲースタム指揮ヘルシンキ・フィルの演奏による一連のシリーズ録音盤が明日届く。交響曲のみならず・・ハープ協奏曲やオルガン協奏曲など珍しい楽曲が収録されているのだ。天才ミッコ・フランクやアシュケナージの指揮によってラウタヴァーラの音楽への扉を開けることができたのだが、巨漢セルゲースタムがどんなラウタヴァーラを聴かせてくれるのか?・・大いに楽しみなところでもある。

2008.03.17 UP

【参考】 もう一つの「こどものためのプログラム/NHK音楽祭2005」 アラン・ギルバート指揮 北ドイツ放送(NDR)交響楽団




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2008.05.10
CD Concert
Berliner Philharmoniker
HERBERT VON KARAJAN

Tschaikowsky: Symphonie Nr.6 h-moll op.74 "Pathétique"
EMI 1971
Wagner: "Die Meistersinger von Nürnberg" - Vorspiel 1 Aufzug
Wagner: "Tristan und Isolde" - Vorspiel und Isoldes Liebestod
Wagner: "Tannhäuser" - Ouvertüre und Venusbergsbacchanale
EMI 1974
Planing by Mr.I

行って来ました・・ささ木ホールの「カラヤン生誕100年記念」CDコンサート

コンサートプログラムの決定は、プランナーが考え抜いた挙句の芸術的意思の結晶でもある。そして・・何月何日にこんなプログラムでやりますから・・お気に召したらどうぞ聴きに来てくださいね^^ ・・・と公表するわけだ。会員登録をしなくとも、聴きたければ当日自由に参加できる「ささ木ホールのCDコンサート」は、2000人の聴衆が集まる一般のオーケストラコンサートと同じ次元の催しなのだ。・・・と真面目にも思い込んでいたところが・・実はとんでもなくプランナーの身勝手が許される極めてプライベートな「集会」だった・・という実体が眼前で展開されたのだから・・コンサートが始まる前のワクワク感など一瞬の中に飛んでしまって・・・「なんじゃ?・・これは!?」・・の感覚から脱しきれないまま・・オバケのように膨らんだ「悲愴」の出だしに遭遇することになってしまった。。

ささ木ホールのウェブサイトでも公表された当初のプログラムにあったスッペとロッシーニの序曲を省略すること、後半のワーグナーに「マイスタージンガー」を冒頭に追加すること。・・・些細なことなのかもしれない。。・・・しかしながら、コンサートの始まる直前にこのようなやり取りが・・開演を待つロビーに集うお客の面前で・・開演時間ギリギリに現れたプランナー氏とオーディオコントロールを担当する「CD友の会」会長S氏との間で交わされること自体・・お客無視の・・実に身勝手な行為であると言わざるを得ないだろう。そしてまた、このCDコンサートの案内チラシ(ささ木ホールの印刷物)には、「悲愴」の音盤はDG(1964年録音)盤のジャケット写真が載っているのだから・・このチラシを信じて聴きに来たお客にとっては、「悲愴」もまた音源変更になったことになるのだ。 どうなっているの???・・ホンマに!!!・・・などと怒ってみても始まらないか。。それにしても・・「看板に偽りあり!」とは正にこのことなのだ。

大音量再生には向かない1971年録音の「悲愴」EMI盤の欠点が見事に曝け出されたこの日の前半プログラム。へぇ〜〜・・・EMIってこんなにコンプレッサーかませて録音してたのか!・・ってことを冷汗が出るほどに再認識できたことが収穫といえば収穫だった・・ともいえよう。我が陣地での大音量再生(・・といっても・・・ささ木ホールのPAスピーカが放射する音響エネルギーに比べたら怪獣ガメラとペットの亀さんほどの違いがあるのだが・・)でもその傾向は顕著に表れて・・「聴けたもんじゃない音盤」の代表格みたいになっていた音源なのだが、1970年代にDGが決して手を出さなかった4ch録音からトラックダウンした2chステレオで聴く時の副作用がモロにサウンドの不明瞭さに表れて・・・打楽器やコントラバスの音域にホールトーン収録用マイクが拾った低域成分が絡み付いて・・低音のブーミーさを額縁に入れたような・・見事なまでのデフォルメサウンドと化したベルリン・フィルを再び聴くことになったのだ。「カラヤンを幹として・・その他のアーティストを枝葉の如く親しんできた」と仰るプランナーだが、もしそうであるならば・・録音技術の進歩に伴って再録音を重ねた意味をもっと深く考察し、楽曲の性格と録音の特性とが合致するような音盤を探すところから始めても良かったのではないかとさえ思うのだ。「カラヤン生誕100年記念」と銘打って・・お客に聴かせるためのCDコンサートのプログラムにするためには、何よりもカラヤン先生の名誉を汚すような音の提供は控えねばならない。そして、「帝王」と称されたカラヤン先生も芸術家として決して完璧ではなかった・・ということを理解する必要がある。なぜならば・・このような正規音源は・・全てアーティストアプルーヴァルを経てリリースされたハズなのだ。この録音を聴いて・・「ワシのピアニッシモはこんなに肥大したものではない!」・・とEMIに文句を言わなかったカラヤン先生の失態でもあるのではないだろうか。。

しかしながら・・・1970年代当時の再生装置を前提にすれば、アナログ最盛期とはいえ・・家庭で・・しかもアナログLPでもって最大音圧90dBを超えるような大音量再生をすることなど考えられないことだった。レコードプレイヤーが再生音を拾うハウリングの問題もさることながら・・そんなことをしたら・・たとえヘッドフォンで聴いたとしても・・再生針の拾うスクラッチノイズが喧しくて「悲愴」のピアニッシモなど興醒め気分に陥ることになっただろう。。当時には、ノイズレスのデジタル音盤など夢にも出てこないような時代だったのだ。EMIがこれほどまでにコンプレッサーをかけた理由は、ピアニッシモの楽節を聴きやすくするための必要悪だったのかもしれない。。何種類かのカラヤンがセッション録音をした「悲愴」の中で、この音源が一番燃え上がった名演奏であるとの評価も多いようだ。そしてまた・・放送音源から勝手にデジタル音盤化(CD-R・・俗に裏青盤と呼ばれる)してマイナーマーケットで売っているライブ音源や、没後ご本人の知らぬところで遺族の承諾をもってリリースされる(正規?)ライブ音源を含めて、カラヤン最高の演奏はどの音盤か?・・・などとナンセンスな議論も多々ある。一つだけいえることは、どの「演奏」も手抜き無く熱のこもった素晴らしい演奏であるということだ。ただただ・・その時々の「録音」の状態によって、演奏の印象がまるで違って聴こえることもあり得るのだ。録音音源で演奏比較をすることの怖さを認識すべき・・ともいえよう。そんなこんなで、文句ばかりになってしまったわけだが、ささ木ホールのCDコンサートが一層充実したものになることを祈念して・・プランナーとして大いに充実した一日をお過ごしになったであろう小生の知人にはここであえて人柱になっていただいたことをお許し願おう。そしてまた、小生の文句は・・全て小生の個人的価値観に基づくものであって、超偏屈のへそ曲りからの放言であることをご容赦願いたい。

2008.05.11UP



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2008.06.01
Concert

Mozart: Klavierquartett Nr.1 g-moll Kv.478

Schubert: Klavierquintett D-dur D.667 "Forellenquintett"

Ikuyo Tsunoda, violin    Kenji Takeuchi, viola
Mika Kato, violoncello   Kumiko Kito, piano
Sachiko Okada, contrabass

行って来ました・・ささ木ホールの「ピアノ五重奏」ライブコンサート

シューベルトの「ます」が生々しく聴ける(笑)・・ってことで、ワクワクチックにささ木ホールへ。。ささ木ホール本来の「ライブコンサート」が堪能できる(小生にとっての・・初めての・・)(そして多分・・今後にも・・)極めて希な機会なのだ。普通・・一般的には、どんな団体が・・どんなソリストが弾くのか??・・・ってとこにも興味がいくことになるハズなのだが、室内楽の演奏には全く疎い小生には・・今回の出演者がどういった方々なのか?・・なんてことは二の次になってしまって(・・これは極めて失礼な言い方であることをお許しいただこう^^;)・・とにもかくにも「ささ木ホール」で生演奏(しかも・・珍しいピアノ五重奏によるシューベルトの「ます」を・・)が聴けることだけで喜んじゃっているわけだ。いやはや・・なんとも情けない稚拙な動機であることをブッチャケのたまってしまうところなんぞ・・凡人極まるともいえよう。。(大汗;)

さて、そんな小生においても・・いざ本演奏を前にして、今回の5人の出演者について・・・ほとんど何もプロフィールを知ることができないことがもどかしかったのだが、当日に配布されたプログラム(といっても・・A4紙に曲目と担当楽器別出演者名が記されただけの超簡単なシロモノだった)を見ても演奏者のお名前のみしか書かれていないではないか。。チラシに相当する印刷物(ささ木ホールに前から置いてあったものを当日拝見すると・・)には、【シューベルトの”鱒”を奏でる、「華麗な魅惑のアンサンブル」】・・としてコンサートのキャッチフレーズが謳われ、曲目と共に演奏者を写真入りで紹介されてはいるのだが、各々・・ヴァイオリン:角田育代(武蔵野音楽院)/ヴィオラ:竹内賢司(京都大学)/チェロ:加藤美香(名古屋音楽大学)/コントラバス:岡田幸子(リン大学)/ピアノ:鬼頭久美子(フェリス音楽院)・・・としか記載がなく、在籍中なのか出身校なのかも分からない。。そしてまた、5人の繋がりがどういったことからのもので・・現在個々にどういった音楽活動をされているのか・・ってことさえ分からない有様なのだ。有料コンサート(参千円也)にもかかわらず・・これではなぁ???・・・ということをついつい思ってしまった。。

なぜ・・こういった簡素なプログラム紙面(チラシを含めて)になってしまったのか?・・・を考えてみたら、コンサート終了後にロビーで行われたコーヒー&お茶菓子付きの小パーティーで、演奏者とその知人の方々(ご家族がおられたかも?)との談話が大いに弾んで、実に賑々しく盛り上がっていたのだ。つまりは、当日の聴衆のほとんどは演奏者のことを良く知る方々だったということだ。要するに、極めてお身内の演奏会だった可能性があるようだ。だから・・・わざわざプロフィールなど記載せずとも分かりきっていること・・と主催者は思われていたのかもしれない。しかしながら・・・それでは・・小生のような立場の新参者はどうしたらいいのだろう。。コンサートが終ってから、いちいち各演奏者に「あなたのプロフィール教えてよ!・・」と聞いて回らねばならない・・ということなのだろうか。。(大笑)

そこで、困ったときの神頼み・・ならぬ・・ググってみると、なんと!・・なんと!!・・・


ヴァイオリン:角田育代
1961年生まれ。強度弱視障害者。武蔵野音楽大学卒。ザルツブルグ・モーツァルテウム音楽院留学。 1984年受洗。名古屋演奏家ソサイアティ、芸術家協会会員。名古屋シティオーケストラと共演。 ドイツ、オーストリアでジョイント・リサイタルやシンフォニー・オーケストラで演奏など。天白キリスト教会員 
http://www.h7.dion.ne.jp/~tbc/gallery/2006/newyearwarship.html


ヴィオラ:竹内賢司
このえ弦楽四重奏団団員、高等学校教員(名古屋在住) 【このえ弦楽四重奏団】⇒10年以前(1992年頃)に京都大学交響楽団のメンバーを中心に結成されたこのグループは、社会人となった今、それぞれが東京・愛知・大阪・広島に散って居住しながら活動を続けている異色のクヮルテットだ。ショスタコーヴィチの第3番で、彼等は切れめなく演奏される全曲を通じて集中を保持し、極めて高いレヴェルの演奏を披瀝し、聴くものを圧倒し感銘を与えた。一倍条件に恵まれない中で、これだけの技術水準とアンサンブルの精度を保っているのは驚異ですらある。「なまじなプロを凌ぐ」と言う聴衆の声も聞かれたが、確かに、巷に見られる室内楽に対する安易な認識に一石を投じたと言っても過言ではあるまい。 
http://www.runde.jp/js/essay/y_02/e_0203.html


チェロ:加藤美香
セントラル愛知交響楽団楽団員
http://www.caso.jp/html/f-profile.html


コントラバス:岡田幸子
セントラル愛知交響楽団楽団員。愛知県蒲郡市出身。ピアノを6歳、チェロを9歳より始め、中学に入りコントラバスを部活動で弾き始める。名古屋音楽大学に入学し、コントラバスを田中伸幸氏に師事。在学中よりコンサートに多数出演し、同大学の卒業演奏会にも選ばれる。その他、碧南市芸術文化ホール新人演奏家コンサート、岡崎音楽家協会新人演奏会、NewWaveコンサート等沢山のコンサートにソロで出演。ケルン放送交響楽団首席奏者の河原泰則氏、ベルン交響楽団首席奏者の石川滋氏のマスタークラスにも参加。KOBE国際学生音楽コンクール本選にも出場する。2001年渡米を決意し、出国前に愛知県のベース仲間でコントラバスコンサートを開催。同年9月には渡米し、リン大学ディプロマコースに入学。コントラバスを石川滋氏に師事。2003年には同大学より“Outstanding Mock Audition at Lynn University”賞を授与。その他“All Star Concert”に選ばれるなど、ソロと室内楽を中心に活動。2004年にはフロリダアトランティック大学大学院に入学し、より多くのコンサートにソロで出演。卒業時には同大学学長宅で記念リサイタルを行い賞賛を得る。その他の活動にも積極的に挑戦し、Michael and Madelyn Savarick Annual Music Competitionでは優勝を収め、イーストマン音楽院ピアノ教授Jean Barrのマスタークラスにも参加する。2006年5月にはリン大学より修士(Master of Music in Performance)を授与される。その後2006年12月に帰国し、2007年7月第163回アルマ・21世紀コンサートにソロで出演、9月には帰国記念リサイタルを名古屋と豊橋で開催。11月にはFM豊橋に二度に渡ってゲスト出演、12月には九州ベースアンサンブル演奏会(福岡)にゲスト出演などするなどソロ活動他、オーケストラ、室内楽、後進の指導等にと幅広く活躍している。これまでにコントラバスを池松宏(ニュージーランド交響楽団首席)、石川滋(ベルン交響楽団首席)、河原泰則(ケルン放送交響楽団首席)、小林史江(音楽ユニット「芍薬」メンバー)、田中伸幸(名古屋フィルハーモニー交響楽団)、永島義男(東京藝術大学教授)各氏に師事。 
http://www.bunka758.or.jp/09artist_bank/09ab_094.html


ピアノ:鬼頭久美子
名古屋市立菊里高等学校音楽科、フェリス女学院大学音楽学部卒業。在学中より学内特別演奏会オーケストラ協演の夕べ、室内楽の夕べ、卒業記念演奏会やチャペルでのコンサート、横浜ライオンズクラブ主催盲導犬チャリティーコンサートなど様々な演奏会に出演。リューポフ・チモフェーエフ女史の特別レッスンを受講。第18回ソレイユ新人オーディションに合格し東京文化会館にて記念演奏会に出演。現在、名古屋を拠点に各地で演奏活動を行っている。近年では2006年ニューヨーク・カーネギーホールにてジョイントコンサートに出演。2007年名古屋にてソロリサイタルデビュー。2本のフルートリサイタルにて共演ピアニストを務め、横浜にてソプラノ&ピアノによるデュオリサイタルに出演。名古屋市「ランの館」夜間イベント”夜の灯りの演奏会”にてミニリサイタルに出演。朗読とピアノのコラボレーションによるコンサートを主催するなど活動を広げている。これまでに伊藤仁美、疋田範子、近藤千穂、渡辺健二、黒川浩の各氏に師事。
http://www.muse-ongakukan.com/create/chirashi/20080509.htm


・・・とあるではないか!。こういったことを事前に知っておれば、あのコーヒータイムにはもっと楽しくお話を伺う機会を持てたかもしれない・・などと凡人(或いはそれ以下)の浅はかさ加減に自ら呆れかえっている次第だ。(大汗;) それでも勇気を出して(笑)・・コントラバスの岡田さんと暫しのトークができたことは喜ばしい限りのことだった。特に、かねがね・・弦を押さえる指先がどんなになっているのか?・・ってことへの野暮な興味を・・無謀かつ失礼にも指先を触視させていただけたことには感謝感激!。 感激のあまり・・大汗をかきつつ・・加齢臭を撒き散らしたことをお詫びせねばなるまい。。(苦笑)

肝心のピアノ五重奏の演奏。しっかりとした音程と音量感を持ったコントラバスの重低音に支えられて、ピアノ四重奏がハーモナイズする様は予想とは全く違って実にマイルドな響きであり、かつ・・ここぞ!のフォルテではガツン!と来るほどの迫力があった。ホームオーディオでのスピーカ再生ではとても味わえない音圧だ。やはり・・生の楽器が発するエネルギーは並みじゃない。。・・というのが実感といえよう。残響感が全く無いにもかかわらず、ヴァイオリンはギスギスせずにそれなりの「響き」を感じるところなどは、ささ木ホール固有のトーンなのだろう。万一、この空間が大理石貼の壁面で・・狭いながらもよく響くようだったら・・たちまち音響飽和に達して頭が即ガンガン痛み出すことになるのかもしれない。ヨーロッパの「サロン」と呼ばれる響きの豊満な石造りの空間は、それなりに結構広いらしい。ささ木ホールのドライな響きは、空間容積からのベストな選択だったのだろう。コントラバスの入らないモーツァルトのピアノ四重奏曲を聴いてからシューベルトの五重奏曲「ます」を聴くと、コントラバスの存在がどんなものであるのか・・がよく分かる。楽曲自体、モーツァルトは2度目、シューベルトは超有名でありながら全曲を聴くのは生では初めてだった。丁度、昨年(2007年)の8月にオーストリアのシューベルティアーデ音楽祭でピアニストのラルク・フォークトを中心に演奏された「ます」を今年2月にNHK-FMがオンエアしたのだが、エアチェックしたPCMテープ(VHS)からCD(R)化した音盤で何度か聴いていた。コントラバスにはウィーン・フィルの主席奏者が参加するなど・・凄いメンバーによる演奏なのだが、それと比べて・・・などと野暮かつナンセンスなハナシはすべきではないだろう。演奏家の満身の熱意を込めた演奏(アンサンブル)は、一期一会の輝きを放って、たとえ完璧ではなくとも(ライブ演奏で完璧など有り得ないが・・)聴く者を魅了したのだから。。
ただ、せっかくアンコールを演奏してくださるのなら・・・「ます」の第3楽章ではなく・・・あの超有名な第4楽章をもう一度聴きたかったなぁ。。(・・独り言;)

2008.06.05UP



to be continued




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